将来薄毛になるかどうかは男性の多くが気になる問題です。

今回は将来自分が薄毛になるか気になる方に向けて根拠に基づいたすぐ出来る薄毛(男性型脱毛症)の予防方法を紹介いたします。

 

そもそもAGA(男性型脱毛症)とは?

AGA(男性型脱毛症)とは成人男性に多く見られる薄毛の症状を指します。

最近CM等で単語を耳にすることが多くなったためご存知の方も多いと思います。このAGAは20~30代のうちに多くの方が発症し徐々に進行していくことで薄毛になる病気です。

自覚症状がなくとも病気が進行している可能性があるため早期に発見し予防や治療を行うのが重要とされています。

 

男性型脱毛症(AGA)が発症するメカニズム

AGAはジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれるホルモンの一種が主な原因として知られています。

ジヒドロテストステロンは男性ホルモンの一つであるテストステロンと5αリダクターゼと呼ばれる還元酵素が結合することで産生されます。

 

毛髪にはヘアサイクルと呼ばれる成長し抜け落ちるまでの周期があります。

ジヒドロテストステロンが増えるとヘアサイクルの周期が短くなり髪の毛が十分に成長する前に抜け落ちてしまいます。

そのため、抜け毛が増え、細い髪が増えるので薄毛になります。

 

直ぐに出来る!AGAの予防方法一覧

ここからは直ぐに出来るAGAの予防方法を紹介いたします。

 

予防1:頭皮や髪の保護を行う

スカルプシャンプーやヘアトニック等を利用することで頭皮の保護を行えば外部や内部から毛髪に加わる様々なダメージを防ぎ抜け毛を防ぐ効果が期待できます。

また、商品によっては頭皮の血流が良くなることにより髪に栄養が届きやすくなるメリットもあります。ただし、シャンプー等を利用する際は強く頭皮等を擦ると逆にダメージが加わり薄毛に繋がるため注意が必要です。

 

予防2:規則正しい生活を送る

不規則な睡眠や外食などによる過剰な脂質や糖質の摂取は血流の悪化、頭皮環境の悪化につながるため注意が必要です。

予防3:煙草をやめる

タバコを日常的に喫煙する人は非喫煙者に比べ体内のDHTが増加することがハーバード大学の研究により報告されております。

また、喫煙は血流の悪化にもつながるため髪の毛に十分な栄養が届かなくなる可能性もあります。

参考︓https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/7962322/

予防4:薄毛に効果のある食事を摂る

 

DHTの抑制や薄毛に効果があるとされている食材を紹介いたします。気になる人は意識的に下記食材を摂取してみるとよいでしょう。

亜鉛(レバー・牡蛎・シジミ等)・・亜鉛にはジヒドロテストステロンの生成に関わる5αリダクターゼの抑制作用があるとされております。また、亜鉛は髪の毛の主成分であるケラチンの生成にも関わっており、亜鉛不足になると髪の成長が阻害されます。

 

大豆類・・大豆類に含まれるイソフラボンはエストロゲンと呼ばれる女性ホルモンに似た作用をすると考えられており相対的に男性ホルモンのバランスを整えテストステロンの量を減らす可能性があります。

 

アロエ・・アロエに含まれるアロインは5αリダクターゼの阻害作用があるとされています。

肌に塗ると効果的とされており近年この成分を使った育毛剤等も増えています。

 

d-リモネン(オレンジやミカン等柑橘類の皮)・・d-リモネンには5αリダクターゼの抑制作用があるとされています。細かく刻んで料理等に利用するのがおススメです。

 

予防4:治療薬を服用する

最も確実にAGAを予防する方法はAGAの治療薬を利用することです。各治療薬に使われている有効成分(フィナステリド、デュタステリド等)は臨床研究によって実際に効果があることを確認したうえで販売されているので高い効果が期待できます。

治療薬は大きく分けて飲み薬と塗り薬の二種類があり、飲み薬はクリニックのみで、塗り薬(ミノキシジル)はクリニック、薬局での購入が可能です。

それぞれの効果は下記のようになります。

 

飲み薬(フィナステリド・デュタステリド)・・5αリダクターゼを阻害する事でテストステロンがジヒドロテストステロンに変化するのを抑制します。そのため体内のDHTの量が減少し薄毛の進行を止める効果が期待できます。

 

塗り薬(ミノキシジル)・・頭皮の血管を拡張させ血流を増やすことで髪の毛の成長を促す効果があるとされています。また、成長因子(インスリン様成長因子IGF-1」や

血管内皮細胞増殖因子:VEGF)などの産生を高める効果もあるとされています。成長因子により毛母細胞の活性が高まることで育毛や発毛が促進されます。

 

まとめ

AGAは重症化する前に予防、治療を行うことが重要です。是非当記事を参考に今すぐできることから始めてみるとよいでしょう。