ヘアサイクル(毛周期)は、髪の毛が生えてから抜け落ちるまでの周期を表します。

当記事ではAGAや薄毛、抜け毛と大きな関係のあるヘアサイクルに関して仕組みや乱れの原因、改善方法を解説いたします。

ヘアサイクルの仕組み

私たちの毛髪は日々古い毛髪が抜け新しい毛髪へと生え変わっています。人間の頭髪の総本数は約10万本と言われており、一日でその内の50~100本近く自然に抜け落ちています。

脱毛後しばらくすると新しい毛髪が成長し、またしばらくすると再び脱毛する。この一連の流れがヘアサイクル(毛周期です)。

正常の場合、男性は3~5年、女性は4~6年が1サイクルと言われております。

ヘアサイクルには大きく分けると三つの期間があります。ここからはそれぞれの特徴を解説いたします。

成長期 毛髪が大きく成長する期間

成長期は毛髪がより太く、長く成長する期間です。髪の毛は頭皮の下にある毛母細胞が分裂することで生成されます。

成長期では活発に毛母細胞の分裂が行われ髪の毛が成長していきます。正常な場合髪の毛全体の8~9割がこの成長期にあたります。

退行期 毛髪の成長が緩やかになり退化する期間

成長期で大きく成長した毛髪はやがて毛母細胞の分裂スピードが緩やかになり成長しにくくなります。

退行期は2~3週間で髪全体の約1%を占めます。

休止期 毛髪の成長が止まり次の毛髪へ生え変わる期間

退行期を経た毛髪はその後完全に成長がストップし休止期となります。

休止期は毛髪全体の10~20%を占め、2~3か月間続くとされています。この間に新しい毛髪が下から生えることで古い毛髪は押し出され自然に抜け落ちます。

ヘアサイクルが乱れるとどうなる?

一般的にヘアサイクルが乱れている状態とは成長期の期間が正常時よりも短くなり十分な長さ、太さに成長しなくなる状態を指します。

ヘアサイクルが乱れると抜け毛が増えるのに加え、短く細い毛が増えるため薄毛の症状につながります。

 

ヘアサイクルの乱れの原因と解決方法

ヘアサイクルが乱れる主な原因として下記があります。

・AGA

・生活習慣の乱れ

・ストレス

 

AGA

多くのヘアサイクルの乱れによって生じる薄毛はAGAと呼ばれる進行性の薄毛の病気が原因です。

AGAは男性ホルモンの一つであるテストステロンと5αリダクターゼと呼ばれる還元酵素が結びつきDHTと呼ばれる脱毛因子が増えることが主な要因です。

DHTが増加し毛髪の成長を阻害することで成長期が短くなりヘアサイクルが乱れます。

 

解決方法

AGAは進行性の薄毛であり自然に治癒することはありません。重症化する前にクリニックを受信しプロペシアやザガーロといった治療薬を利用し進行を抑制することが重要とされています。

 

生活習慣の乱れ

睡眠不足や食生活の乱れは、血行不良を引き起こし毛髪に正しく栄養が行き渡らなくなるためヘアサイクルの乱れにつながります。

喫煙も同様に頭皮への血流が低下することでヘアサイクルの乱れにつながるとされています。

 

解決方法

生活習慣の乱れが原因と考えられる場合、自身の睡眠時間や食事内容を見直すことが重要です。

具体的にはまとまった睡眠時間の確保に努めることや、栄養の偏りのない食事を摂るように心がけることが重要です。

また、レバーや牡蛎に含まれる亜鉛は髪の毛の主成分であるケラチンの生成に関わっているため不足していると感じる場合は意識的に摂取してみると良いでしょう。

ストレス

強いストレスを受けると自律神経のうち交感神経が優位になることで血管の収縮が起こります。これにより髪の毛に栄養が行き渡りにくくなりヘアサイクルの乱れにつながります。

また、ストレスによる暴飲暴食が生活習慣の乱れにつながる等、他の原因に影響を与えることもあるため注意が必要です。

 

解決方法

ストレスが原因と考えられる場合は上手にストレスを発散することが重要です。

ストレスの根本的な原因から自身を開放することがベストです。難しい場合は軽い運動を行う他、朝の日の光にあたる等気分転換を行うと良いでしょう。

 

抜け毛やヘアサイクルの乱れが気になったら皮脂DHT検査を利用しよう!

抜け毛の増加やヘアサイクルの乱れは放置しておくと薄毛につながるため気になりだしたら専門の医師に相談し適切な治療を行う事が重要です。

また、大阪大学発ベンチャーであるミルイオンでは皮脂を採取し送付するだけでAGAのリスクが分かる皮脂DHT分析キットを販売しております。

ヘアサイクルの乱れの大きな原因の一つであるAGAのリスクが分かるだけでなくあなたに合った対策を知ることが出来ます。

ヘアサイクルの乱れが気になる方は是非一度お試しください。